プロローグ.降りかかる理不尽

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 ……ま、尋ねたところで答えが返ってくるわけがないか。  そもそも神がいるかどうかすら疑わしい。  大体神様なんて言葉誰が作ったんだよ。見たこともないくせに。  あれ、でも昔は山やら川やらを神として称えていたとか……。  って……話逸れたな。  とにかく、立て続けに不幸な事が起こるもんだから、現在かなーりテンションが下がってるわけだ。  そんなこんなで今、その例の魔導士専門の学園にいる。  魔族のくせに魔術が使えない落ちこぼれとしてな。  でも、別に虐めを受ける程じゃない。  クラスの奴らはみんな気が良くて悪い奴なんて……いや、約一名いけ好かない奴がいるな。  授業にも全然付いていけないけど、まぁなんとか楽しくやってるよ。  ただ、未知の領域に驚きの連発なわけで。  さてさて、先ずは学園に行くまでの経過が俺の始まりだ。  全く、これからどうなる事やら……。  先が思いやられるってのは正にこういう事だ。
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