僕の隣

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僕って可愛げない。 たかが成績のことで (たかがの問題でもないけど) 涼介困らせてるし… 「まぁ、俺の隣が裕翔でよかったよ」 「なんで?」 「俺の隣に裕翔がいるように、  成績表の隣も裕翔で嬉しいんですー」 「なっ」 前とは違う黒髪に整った顔立ち 瞬時に顔が熱くなる。 「裕翔も嬉しいだろ?」 近い…。 「…う、ん」 そっか、隣か… そう思うと、涼介の成績が 上がってよかったのかもしれない 「だから次回からも  お願いしまーす!」 「えぇ!…いいけど  次は僕が一番になるからな!」 「はっ 無理だな」 「なんだと!  今回は絶対まぐれだ!  今に見てろっ」 僕の隣には涼介がいる。 付き合う前も、その後も。 いつまでも涼介が 僕のライバルであって、 大切な恋人でありますように。 -End-
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