噂と彼女

6/6
前へ
/30ページ
次へ
次の日の朝 彼女との待ち合わせの為に 俺は公園へと足を運んでいた。 いつもと変わらない 爽やかな朝の空気。 それとは裏腹に、 心にモヤモヤした気持ちがあった。 山田なんか関係ないし どうせ別れさせたいだけに 決まってる。 「裕翔くん、おはよ!」 「あ、おはよ」 頭の中にあった 山田をかき消す。 「じゃあ行こっか?」 「あ、待って  ちょっと寄りたい所があるの  ひとりじゃ嫌だから一緒に  来てくれないかな?」 「うん、いいよっ」 この時僕は 彼女の黒い笑みに気付かなかった。 .
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

145人が本棚に入れています
本棚に追加