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次の日の朝
彼女との待ち合わせの為に
俺は公園へと足を運んでいた。
いつもと変わらない
爽やかな朝の空気。
それとは裏腹に、
心にモヤモヤした気持ちがあった。
山田なんか関係ないし
どうせ別れさせたいだけに
決まってる。
「裕翔くん、おはよ!」
「あ、おはよ」
頭の中にあった
山田をかき消す。
「じゃあ行こっか?」
「あ、待って
ちょっと寄りたい所があるの
ひとりじゃ嫌だから一緒に
来てくれないかな?」
「うん、いいよっ」
この時僕は
彼女の黒い笑みに気付かなかった。
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