忠告の意味

2/6
前へ
/30ページ
次へ
たどり着いたのは 明らかに何かがありそうな倉庫。 え、こんなとこに 用があるの? 遅刻もしそうだし 早く済ませて学校に行きたい。 すごく嫌な予感がして そわそわしてたまらない。 早くこの場から離れたい。 そんな僕の思考とは反対に 彼女は満面の笑みを 僕に向けてきた。 「裕翔くんって  本っ当にバカだね?」 「は?」 「ふふっ  こんな場所に用なんてないよ。  ただ裕翔くんにちょっと  痛い目に会って  もらおうかなって」 僕の頭には 疑問符が浮かぶばかりで 何が何だか理解できなかった。 ただわかることは 嫌な予感が当たったということ。 こんな予感当たったって 全然嬉しくないって… 今とるべき最善の行動は 逃げる、だ。 「うわっ!」 僕の行動がわかってるのか いつ現れたかわからない 同じ制服の奴に捕まった。 「何が目的?」 「最初から裕翔くんなんかに  興味なんてなかった。  いっつも大声ばっか出して  器が小さいったら  ありゃしないわ」 なんか飽きられてる… 「私の目的は涼介くん。  貴方を餌にして呼ぶの」 「餌って…」 そんな話をしているとき バタバタと土を蹴る音が 近付いてきた。 .
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

145人が本棚に入れています
本棚に追加