君の存在

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どうしよう 停学処分、明らかに 僕のせいじゃん 「山田は悪くないのに…」 「私のせいとでも言うの?」 「!!」 「女の子殴るなんて  随分酷いことしてくれるわ」 彼女を見た瞬間視界入ったのは 首から布を下げ 腕を覆っている姿だった。 「そんな大怪我  させた覚えないよ」 「ふふっ  普通生徒と不良  どっちを信用すると思う?  こんな怪我してないわよ」 「…」 「先生に泣きついて話したら  あっという間に停学で  本当にスッキリしたわ(笑)」 この時言い返したくても それができない自分を憎んだ。 「山田のこと  好きだったんじゃないの?」 「好きじゃないわ  私が思っていた彼と  だいぶ違っていたから」 じゃあね、と付け加え 僕に背を向け足を進めた。 どれだけ人を振り回すんだ .
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