0人が本棚に入れています
本棚に追加
煙草に火を付けると
微かに君の匂いがした
抱き締められていた日々
少しずつ甦る
あの頃は
ただ傍にいるだけで
それだけで良かった
それなのに
いつから君に背中を
向けていたんだろう
当然のように
触れ合っていた手に
温もりが消える瞬間は
意外にアッサリしてた
元気ですか?
そんなメールを
送りたいけど
どうしても
指が止まってしまう
今の君が幸せなら
それを邪魔したくないし
応援したい
それとは反対に
もう一度君を
振り向かせたい
そんな自分勝手な感情が
心を埋めてしまう
もう忘れたはずの
君の香り
煙草の煙と一緒に
夜空に吹き上がる
後悔よりも切なさが
溢れてくる
ごめん…今も好きだよ…
最初のコメントを投稿しよう!