0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
君の名前は――
白衣の男が小柄な少女に問う。
―――月島雫サン?
「………違う、俺は明。」
「篠宮明。」
少女は外見からは到底想像出来ないキツい声で答えた。
「そうですか。女の方ですよね?」
「他になにに見える?」
「まぁ見えませんね…一応確認というやつです。気を悪くさせたならすみません。」
医者はサラサラと―あれはカルテと言うのだろうか―に何かを書いていく。
「あなたと雫さん以外にも誰か居たりしますか?」
最初のコメントを投稿しよう!