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ぼうっと眺める教室の中。
僕の周りに友達は居ない。
教室の中に出来る人だかりは人気者の証拠。
面白くて、格好いい、僕の一番苦手なタイプの人種らしい。
ため息しか出ない空気を、友達が話しかけて壊してくれる。
「海ちゃん!一緒のクラスだね!」
振り向けば、可愛い顔したお友達が手を振っている。
にっこり笑顔で手を振替えした。
当然相手は僕が何を考えているか知らない。
知らないから、仲良く出来るんだもの。
「しーちゃん、僕と同じクラスで嬉しいの?」
面倒臭いって、分かってる。
でも聞いてしまうの。
頷いてくれるって知ってるから。
「当たり前じゃん!てか海ちゃんまだ自分の事僕って言ってるの?女の子なのに…」
友達、通称しーちゃんは僕の頭を撫でた。
良く喋るなって思った。
しーちゃんは僕がしーちゃんを嫌いな事、知らない。
しーちゃんは大事なお友達?だよ。
笑ってれば何も言わない君達友達?が大好き。
ねぇ、ほら笑って?
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