ぼくときみとの最初の日

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しーちゃんはまだベラベラと何かを喋っている。 これはいつもの事。 「しーちゃん。アレ何?」 人だかりの方を指差すと、しーちゃんは目を丸くした。 そんなに有名なヤツなのか… 話を遮ったのにも関わらず、しーちゃんは笑顔で説明を始めた。 長かったから省略。 まとめると、中心に居るのは平井秀という少年で、何やらとても人気らしい。 僕は関わりたくない。 しかし、しーちゃんは空気が読めなかった。 「平井ー!ちょっと!」 思考が停止した。 思わず眉間に皺がよる。 召喚しやがった… しーちゃんに呼ばれた平井とかいう少年は素直にこっちに来た。 来なくていいよ! 「何?」 無駄に爽やかを振りまいてくる。 やはり苦手すぎる。 しーちゃんは平井とかいう少年の言葉を完全にスルーし、僕に話しかけた。 「海ちゃん、この子が平井秀だよ!」
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