ぼくときみとの最初の日

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しーちゃんの背中からそろーっと顔を出して見てみる。 平井とかいう少年もこっちを見ている。 ばっちり目が合ってしまった…! ヤバい。とてもピンチだ。 僕はこの切り抜け方を知らない。 「どうも、平井秀です。」 何故か敬語で挨拶された。 一応深く頭を下げておく。 自然に視線を逸す事に成功した。 「平井、この子は石川海ちゃんだよ。」 しーちゃんが僕を平井君に紹介する。 頼む、やめてくれ。 平井君は苦笑した。 そりゃそうだ、僕でもそうなる。 平井君は別の所で友達に呼ばれ、ゴメンと謝って爽やかに去って行った。 「アレが平井だよ!」 どや顔のしーちゃん。 ありがた迷惑極まりないよ…
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