252人が本棚に入れています
本棚に追加
薄暗い森の中、贅沢な服を身にまとった太った男が汗だくになって走っていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…
クソッ!!
なんなんだ、一体っ!」
「教えて差し上げましょうか?」
息を切らせて喚いている男の後ろから、落ち着いた優しい声がした。
「!?なっ、なんだ!貴様はっ!」
「私ですか?
これは失礼しました。
私は<白い闇>と申します」
「なっ、<白い闇>だと!?
まさか…最近騒がれている、あの!?」
「はい。おそらくその<白い闇>です」
.
最初のコメントを投稿しよう!