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「フン!やるじゃねぇか!」
「…さすがお姉ちゃんだね…。」
「あ?お姉ちゃんだと?」
「でもわたし…負けないからッ!!」
月ちゃんは足で受け止めていた剣を蹴りで弾き、距離をとった!
「―っ!残影焼ッ!」
「きゃっ!;」
「!」
「舜炎華斬ッ!はぁぁッ!焼き尽くせ!紅蓮の火太刀ッ!」
「―!!」
「―!ヒール!」
それに対して智秋君は開けられた間を逆に利用してスライディング、月ちゃんを打ち上げて火炎弾で追撃、更に燃え盛る剣で切りつけて巨大な炎でぶっ飛ば―ってふぅ;危ない危ない;ついつい勝負に見とれてたよ…;
…でも…嫌でもボク達は智秋君と戦わなくちゃいけないんだと再認識したんだ…智秋君の攻撃は、全て本気…、ボク達を敵として焼殺しようとしているんだろう…。
なら…ボク達は?
智秋君はボク達を殺す事に何の疑問も無いみたい…でもボクは…智秋君とは戦えない…ッ!!
「えい!やぁ!とぉ!連牙弾ッ!」
「クッ!」
…月ちゃんは…凄いなぁ…覚悟を決めて智秋君に立ち向かってる…
ホントは智秋君が大好きなのに…
違う…“大好きだから”立ち向かってるんだ…。
それに比べて…ボクは…
「チィッ!ハッ!邪魔だッ!瞬連刃ッ!秋々雨ッ!虎咬裂斬刺ッ!!」
「はっ!よっと!当たらないよッ!」
「ウゼェ!炎弾ッ!」
「ひゃっ!;まっ…まだまだぁ!!ていっ!たぁっ!連牙弾ッ!!」
「チッ!!」
…凄い…
智秋君が斬りかかって来ても火炎弾を飛ばしても、めげずに立ち向かう月ちゃん…ボクも…ウジウジなんかしてられない…!
「援護するよ!煙玉っ!」
「ウォッ!?」
「ありがとうお兄ちゃん!はぁぁっ!!」
「グゥゥゥ!」
ボクが目眩ましの煙玉を放ち、月ちゃんが思い切り蹴り飛ばす、連携は上手く行ってるみたい!
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