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それは月ちゃんも同じだったみたい、一瞬驚いた顔をしたけど、すぐに平然を装ってボクに耳打ちしてきた。
[これ…夢じゃないのかも…?]
[…そうかもね…このパン美味しいもん♪]
[お兄ちゃん…;わたし逹、異世界に居るんだよ?;もっと驚いたりとかしないの?;]
[…ほぇ??ボクは…まだ月ちゃんが一緒だから平気だよ…でも…皆が心配なんだ…。]
[…お兄ちゃん…。]
[とにかくこれを食べたらその『村長様』のところに行ってみようよ!『成人の儀』ってゆうのも気になるし♪]
[うんっ…!]
そう言う訳でボク逹は村長邸に来たんだ、結構大きい建物の中に入ると、あからさまに『ワシが村長じゃ』って感じの人と、村の大人逹が集まっていた…。
「フラワー、参りました、村長様。」
「同じくルナ、参りました。」
「あはは!そんなにかしこまらなくても良いよ♪いつも通りで良いから♪」
「…ほぇ?」
「あっ…あれ?;」
「「村長様ってそっちなの!?;」」
「あるぇ~??何で分からなかったかなぁ~?まっいっか♪はい♪私が村長ですよ♪」
…村長だと名乗り出たのは、村長だと思い込んでいたお爺さんの隣に座る女の子だった…!;
「あはっ♪それじゃあ『成人の儀』を始めるよ♪」
…そう言うと本物の村長様は真面目な顔になり、舞いを始めた…。
それはとても執筆するのが難しい位幻想的で、見いっていたらいつの間にか終わっていた…。
「ふぅ…これで貴女逹も立派な大人の仲間入りです♪それでは、村の掟に従い、貴女逹には旅に出てもらいますよ!」
「「はいっ!!」」
「うふふっ♪元気で大変よろしいっ♪それと…これは追伸なんだけど、昨日成人の儀をむかえて旅に出た娘が消息不明なのよね…。」
「「えっ?」」
「貴女逹の幼なじみ…シャルル君よ。」
(あれ…?今『娘』って言ってたのに『君』??…もしかして…
[智秋君…??]
[お姉ちゃん…!?]
「とにかく頼んだわね!まぁあの娘の事だし、きっとどこかほっつき歩いて連絡を忘れてるだけかもしれないけど。」
「「はいっ!では行ってきます!」」
ボク逹は早く智秋君を探したくて直ぐに出ようとしたんだけど―
「あっ!待って!」
ステンッ!(盛大にコケる)
「なっ…何でひゅか…?」(涙目で鼻を押さえながら)
「あっ…可愛い…//じゃなくて!;ジョブよジョブッ!貴女逹はもう大人なんだから何かジョブ(職業)選択をしないと!」
「あっ…;」
「そうだったね…;」
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