登場人物と脚本の言葉

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その他に 時期は現代。東京都の住宅街に建つ私立中窪高等学校での三時半から六時半まで三時間の物語。教室のイメージは普通の学校と変わらない。昼食は給食。毎年の研修旅行が生徒達の楽しみ。昨年は高知、今年は修学旅行で京都へ行く。役者の繋がりは中国地方の戦国大名「大内」「尼子」「浦上」「宇喜多」「三村」「毛利」から。「陶」と「山中」は大内家と尼子家の家臣から。本作では「正義とは何か」について問った作品。主題は「人の輪は作る物ではなく自然に出来る物である」ということ。台本の創作開始日は2010年9月26日。完成日は2010年11月3日。完全版の完成日は2011年3月21日。加えて本編の後にある【裏設定】は公演などの行事が全て終わってから閲覧されよ。初めて本書を手に取ったら二、三度繰り返して物語と【登場人物】を隅々まで読んでから縦覧することを薦める。それから、この公演がもし再び行われるのなら、是非本書を記した天正院仙樹を呼んで頂けたら幸いである。掲示板にでも書き込んでください。 脚本家から この初公演は2011年2月11日に行われました。あの日は雪が降っていて客が来てくれるかどうかとても不安でしたが、とても多くの方が足を運んでくださり、喜び、笑い、お褒めの言葉を頂き、感謝の念に堪えません。初めて自分の台本が劇になった時の喜びは忘れていません。これを書いていた時、何度も「正義とは何か…」と考えさせられました。読者の皆様も是非この劇を造る時に、この本を読む時に考えてください。一度じゃ足りません。二度、三度、いやもっと。そして小生が何を言いたいのか、悟ってください。主題だけが作者の伝えたいことじゃないのです。でも実は初公演時、演出を務めた小生としては納得の行く作品ではありませんでした。何度も問題や事件と対面し、結局有耶無耶になったままのことや、後に大問題を引き起こす導火線となった問題もありました。だから脚本家としては、もう一度公演をしたい。演出は小生でなくていい。だからもう一度「お前は正しいか」を舞台にしたいのです。これは断腸の思いです。もし再演することがあれば、小生を呼んでください。この無念、何としても晴らしたいのです。以上。
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