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教室 午後三時半
教室のチャイム
明転
尼子 机に突っ伏す
大内「…おい尼子」
尼子「…………………(寝)」
大内「尼子起きろ!」
尼子「ん~?」
大内「やっと起きたか…」
尼子「なんだよ大内かよ…もう少し寝させて…」
大内「馬鹿! 今何時だと思ってるんだ!?」
尼子「先生みたいな口利きやがって。ホームルームの時から寝ていたから…大体十時くらいじゃないの?」
大内「ブー 正解は三時半」
尼子「え!? そんなに寝てたの!?」
大内「ああ。おかげでお前の平常点は国語、理科、社会、その他諸々、十点ずつ引かれた」
尼子「嘘だろ…しかも今日の給食はマグロ丼にたぬきそばという超豪華定食だぞ! どうして起こしてくれなかったんだよ!?」
大内「起こしたよ」
尼子「起きてなかったじゃん」
大内「他人事みたいに言うな」
尼子「じゃあ何? 俺が悪いのかよ?」
大内「うん」
尼子「いやいや! そこはどう考えてもさ! 『すいませんでした。あなたが正しいです』って言う…わけないか」
大内「当たり前だ。寝てたお前が悪い」
尼子「ははは! よく考えてみれば当然の話だな!」
大内「丼は浦上が持って行った」
尼子「うるせぇ! 皮肉か」
大内「でもその時、かなり腹が立つことがあってさ」
尼子「なになに? 聞かせてよ」
大内「あのな…」
暗転
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