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本当の強さとは何だろう。
祖父母が亡くなった時あの人は泣かなかった。
毅然とした態度で式に参列していた。
父が亡くなった時やはりあの人は泣かなかった。
毅然とした態度でそこにいるあの人は強い人なのだろうか。
どんな時も涙を流さず毅然としているあの人は強い人なのだろうか…。
涙を無くしたあの人は強い人なのだろうか。
私には強がっているだけに思う。
他人に悲しみを委ね自分は涙を流すことを嫌い、涙を流す人を弱者と見下し自分は強いと思い込んでいるだけでは無いのか?
本当の強さとはあの人が嫌う涙を流す人ではないのだろうか。
強がる事を本当の強さと履き違えているのではないだろうか。
味方を敵に回しその中で孤立しつつ立ち回る自分に酔いしれ自分は強い人間だと思い込んでいるだけではないのだろうか。
本当の強さとは上辺だけではない深い悲しみを受け止める心を持ち、強がらずありのままの自分を認める事ではないだろうか。
本当に強い人間は本当は存在しない。
何故なら自分を支えてくれる、心や痛みを分かち合える、さらけ出せる勇気がある人間は強がらず居るのだから。
強い必要などないのだから。
いつか気付いて欲しい。
貴方の側に居る私は貴方と痛み悲しみを分かち合い、共に喜び合いたいと心から願っているのだと言うことを。
貴方の唯一無二の友として…。
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