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朝、目が覚めて俺は起き上がった。
そしてベッドから出て、俺は着替えをした。
『おはよう、仁。』
かずが椅子に座ったまま、挨拶してきた。
『おはよう。』
『朝食出来てるって。行こう。』
そう言われて、俺らは食堂に向かった。
俺らは聖たちの元に向かい、朝食を摂った。
それからしばらくして、俺らは聖と共に寮を出た。
バスに乗り、俺らはそれぞれで景色を見た。
俺の前に座っている聖の表情は、何だか緊張と不安が入り交じっている気がした。
バスは終点まで行き、病院に着いた。
それからかずを先頭に、俺らは中に入った。
まっすぐと突き進み、一つの病室の前に着いた。
『ここ。』
そう言ってかずは聖を見た。
聖は俯いていた。
でも、聖の手は震えていた。
そんな聖の手をかずが握った。
『聖。』
『わかってる。』
そう言った聖の手はまだ震えていた。
『大丈夫だ。田口は何も変わってない。ありのままの聖であれば、怖がることはない。』
聖はかずを見た。
『何も考えずに行こう??』
かずの目は優しかった。
『おう。』
そう言って聖は深く息を吐き、一歩前に出た。
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