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あれから数日が経ち、俺は今、診察室に居た。 『どんな感じ??』 そう言うと先生がこちらを見た。 「....。」 『ダメ??』 そう聞くと先生は真面目な顔をした。 けれど、すぐに笑ってくれた。 「約束はちゃんと守ること。いいね??」 『了解。』 そう言って俺は立ち上がった。 『いってきます。』 「後悔しないようにな。」 そう言われて俺は笑った。 そして、俺は手を振ってから、診察室を出た。 俺はまっすぐ外に出た。 停めてあるタクシーを乗り込み、目的地を告げて俺はゆったりと座った。 景色は懐かしい感じで、俺は自然と胸が高鳴った。 しばらく景色を見ていると、見覚えのある建物が見えて、俺は姿勢を直した。 タクシーが停まり、俺は料金を払ってタクシーを降りた。 玄関の前では、聖と中丸と上田が立って待っていた。 『みんな、久しぶり。』 そう言って俺は近づいた。 『かめ。』 聖はそう言って抱きついてきた。 そして体を離し、ドアを開けてくれた。 『ちゃんと、許可取ってあるから。』 そう言われて俺は歩き出し、久しぶりに寮の中に入った。 靴を履き替えて廊下を歩き、俺は庭のドアの前に立った。 深呼吸をし、俺はドアを開けた。 庭の中に入れば、仁の姿が見えた。 智がこちらに気付き、仁の肩を叩いた。 すると仁はこちらを見た。 『..かず..??』 そう言われて俺は仁に近づいた。
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