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あれから特別に夕食を作ってもらい、俺たちは中丸たちとぴぃたちを入れて、部屋で食事をした。
久しぶりの楽しい時間に、俺はホッと安心した。
食事が終わり、俺たちのおぼんはみんなが下げてくれて、かずと二人きりになった。
『かず。』
そう言って俺はかずをベッドに寝かせた。
『疲れただろ??』
『まぁ。』
そう言ったかずの手を握った。
『仁。』
『なに??』
『覚えてる??初めて二人で、旅に出たこと。』
そう言われて俺は頷いた。
『隣町まで歩いた時だろ??』
『あの時、俺は仁に恋をした。』
『え??』
『あの時、仁は言ってたよね。かずは俺が守るから、ついてこいって。』
『それね。』
そう言って俺はかずの隣に寝転がった。
『たくましかった。今もそうだけどさ。』
『かず。』
『嬉しいよ。仁の隣に戻ってこれて。』
そう言われて俺はかずを引き寄せた。
『俺も嬉しいよ。かずと二度と会えないかもって思ったから。』
そう言うとかずは俺に抱きついてきた。
『かず。』
そう言うと返事が返ってこず、見てみるとかずは寝ていた。
『かず。』
俺は電気を消して、そのまま眠りについた。
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