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- K
朝、目が覚めてベッドから出ると、赤西はまだ眠っていた。
俺は着替えを済ませて、机の前に行くと、ドアが開いた。
入ってきたのは、山下。
俺は目を合わせずに横を通りすぎて、食堂に向かった。
食堂に着いて、食事を取りにいくと聖の姿が見えて、俺は聖の隣に座った。
『おはよう。』
座ると同時に、聖に挨拶をした。
『おはよう。今日は元気だな。』
『おう。』
俺はそう言って、朝食を食べた。
それから俺は食べ終わるとすぐに部屋に戻った。
そこには、赤西の姿は無くて、俺はホッとしながらカバンを持って部屋を出た。
それから、聖と共に学校に向かった。
教室に入り、俺は席についた。
授業は相変わらず退屈で、俺はノートを書きながら、適当にやり過ごした。
昼休みに差し掛かり、俺は聖と屋上に居た。
『ってか、かめ。いつ帰るんだよ。』
弁当を食べ終えて、フェンスに寄りかかっていると、聖にそう言われた。
『次の授業が始まる前に帰る。』
『ノートはちゃんと書いといてやるから。』
聖はそう言って微笑んだ。
『ありがとうな。』
『ったく。学校サボろうなんて、いい度胸してるよな。』
俺が礼を言うと、聖は呆れたようにそう言った。
『まぁな。』
そう言うと聖はまっすぐ立った。
『まぁ、かめだからできることだと思うけどさ。』
そう会話をしながら、俺は聖と昼休みを過ごした。
そして教室に戻り、俺はカバンを持って教室を出た。
玄関に向かうと、目の前には保険医と赤西の姿が見えた。
何かのやり取りをして、赤西は行ってしまった。
俺はそれを見てから、靴箱に立つと、肩を叩かれた。
「また、サボり??」
『そう。』
そう言って俺は靴を履き替えた。
「暇なんでしょ??」
『暇じゃないです。』
「赤西くんと一緒に、」
『断ります。』
俺は顔を見てそう言った。
「倒れちゃったら、大変だから。そう思ったんだけど、いいわ。」
俺はその言葉に反応した。
「亀梨くん。気をつけてね。」
『...行けばいいんだろ。』
俺がそう言うと、保険医はニヤッと笑った。
「じゃあ、よろしくね。」
そう言って保険医は戻っていった。
俺はその場でため息をつきながら、歩き出した。
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