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部屋の前で山下に会い、俺は立ち止まった。 『亀梨。』 『二度とないから。優しくなんてするの。』 『...。』 『今度からはお前がやれよ。もう近づくのは、勘弁。』 そう言って部屋に入ろうとした時、山下に胸ぐらを掴まれた。 『それは、こっちが言いたい。仁に近づくなよ。優しくなんてしやがって。』 『近づかないって今、言っただろ。』 俺が冷静にそう言うと、山下は腕に力を入れた。 『傷つけたのも仁の全てを壊したのも、全部お前のせいだろ。』 『あっそ。』 俺はそう言って山下から体を離した。 『言いたいことはそれだけか??』 『...。』 『言いたいことは言えただろ??だったら、もう失せろよ。』 そう言うと山下は舌打ちをして、行ってしまった。 俺はドアに向き合い、手で胸を押さえた。 そして深呼吸をして、部屋に入った。 中に入って、俺は赤西の顔を見た。 ぐっすり寝ているようで、俺は安心した。 それから、机に向かうとおにぎりとノートが置いてあった。 『聖、来てたんだ。』 俺はそう呟いてから、おにぎりを食べて、ノートを写した。 そして、書き終わってすぐに、俺は眠りについた。
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