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俺の目に映ったのは、亀梨。
『てめえ、気持ちわりぃんだよ。』
そう言って亀梨は黒木ではなく、仲間たちの方に向かい、聖とぴぃを俺の隣に座らせた。
『聖、大丈夫か??』
『わりぃ。』
亀梨はしゃがみこんでそう聞くと、聖は申し訳なさそうに答えた。
「亀梨。まぁ、いい。」
黒木がそう言うと仲間が全員こちらに来た。
「亀梨の相手してやれ。」
黒木がそう言った時、亀梨は笑った。
『俺の相手にこれだけしか居ないってナメられたもんだな。』
そう言った瞬間に、亀梨に全員が向かっていった。
俺は動きだそうとした時、次々と倒れていく姿を見て、目を見開いた。
そして、最後の一人が倒れた時、亀梨は振り向いた。
「俺の仲間..。」
『だから、言っただろ。これだけしか居ないって、ナメられたもんだなって。』
そう言って亀梨は黒木に近づいた。
『実は俺、お前のこと知ってるんだ。黒木くんって赤西のこと、痛め付けて自分のものにしようって、ずっと思っている奴が居るって噂の人だろ??』
「知ってたのか。」
『俺が常に一緒に居たから、手を出しづらかったんだろ。だから、俺が居なくなった瞬間に手を出した。』
そう言うと黒木は笑った。
「そこまで分かってたなんてな。」
『好きだったのか??』
「あぁ。だから今日こそって思ったんだがな。」
『歪んでるな。』
「お前は、気持ちわりぃって言ってたけどな。」
そう瞬間、俺はもう一度、身体の震えを感じた。
「お前は、昔言ってたよな。友達なら簡単に、気持ち悪いなんて言うなって。
お前は友達じゃねえから、目障りってことだよな。」
そう言って黒木は俺を立たせた。
そして、顔が近づき俺は目を瞑ってしまった。
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