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- A あれから学校は夏休みになり、それなり楽しんでいた。 夏休みを迎えて一つ、気になっていることができた。 それは、同室の亀梨。 体育祭が終わってから、亀梨の姿が見えない。 学校にも寮にも居なくて、俺は少し気になっていた。 そして今、俺はぴぃと共に夏休みの課題を終わらせるために、頑張っていた。 俺は迷いながら進めているが、ぴぃはすらすらと進めていた。 そうしていると、ドアが開き、聖と亀梨が入ってきた。 『かめ、課題終わったんだって??』 亀梨が椅子に座ったとたん、聖は机に寄りかかりながらそう言った。 『終わったよ。』 『じゃあ、見せて。』 そう言われて亀梨は課題を聖に渡した。 『適当に間違えろよ。バレるから。』 『はいはい。』 聖はそう言って課題を受け取った。 『それより、行くのか??明後日。』 『行くよ。夏休みだし。』 『そう。』 『聖も行くんだろ??』 『おう。』 そう言って聖はまっすぐ立った。 『じゃあ、約束な。』 聖はそう言って部屋を出ていった。 そして亀梨は立ち上がり、歩き出した。 そして俺らの前で立ち止まった。 『赤西。』 俺は名前を呼ばれて、肩がピクリと動いた。 『23問目、間違ってる。』 そう言って亀梨は部屋を出ていった。 そして、俺は課題を見た。 『...本当だ。』 亀梨の指摘した問題は、本当に間違っていた。
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