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- K
部屋に一人になって、考えた。
今まで聖は俺のことを考えてくれていた。
それに感謝をしているのに、いつもこんな感じで聖を怒らせてしまう。
それを考えて俺は、立ち上がった。
そして、部屋を出て庭に向かった。
なぜか、そこに聖が居ると感じた。
入り口で山下と出くわして、俺は確信へと近づいた。
そして俺は一歩ずつ近づいた。
『俺は、バイトしてたことを怒ってるわけじゃない。その内容を言わないから怒ってるんだよ。』
それを聞いて立ち止まり、聖を見た。
聖の横には赤西も居て、俺は黙った。
そして、また一歩ずつ近づいた。
そして、聖たちの元に着くと、赤西がこちらを見た。
『...亀梨。』
赤西がそう言うと聖もこちらを見た。
『....かめ。』
『やっぱり、ここに居たんだ。』
俺はその場に座った。
そして、俺は聖を見た。
『そんなに知りたいのかよ。』
『言えねぇようなことなのかよ。』
『そうじゃない。』
『じゃあ、』
『聖に言ったら、余計に心配すると思ったから。』
俺は真面目にそう言った。
『どういうことだよ。』
『まぁ、どうせ話さないといけないと思ってたし。』
そう言って俺は正面を見た。
『本当に、バイトじゃない。ただ、それっぽいことには変わらない。』
そう言うと誰も話さなかった。
『赤西。』
『なんだよ。』
『お母さんに会いたいか??』
『は??』
赤西は訳がわからない顔をした。
『会いたい??会いたくない??』
そう言うと後ろから足音が聞こえ、俺は山下に持ち上げられ、立ち上がった。
『何、言ってんだよ。』
『俺は赤西に聞いてるんだよ。』
山下の言葉に俺がそう言うと聖が立ち上がった。
『赤西のこととかめが隣町に行くことは関係あるのか??』
『あぁ。』
そう言って赤西を見た。
『俺は、』
『いいだろ。』
山下は赤西の言葉を遮った。
『別に会わなくてもいいだろ。仁はそんなこと望んでない。』
『赤西が自分でそう言ったのか??』
俺は山下にそう言った。
でも、山下は何も言わなかった。
そして、赤西を見ると複雑な表情だった。
それを見て俺は山下をもう一度見た。
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