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食堂に着くと、店の人がこちらに来た。 「あら、和也クン。」 『いつものを人数分ください。』 「あいよ。」 そう言って店の人は奥に入っていった。 しばらく待つと、お膳が出てきて、店の人が亀梨の横に座った。 「全員、お友達??」 『こいつらは、ちょっと違います。』 「わかった。喧嘩した子でしょ。」 そう言われて亀梨は俺を指した。 『こいつ、赤西仁。』 そう言われて俺が頭を下げると驚いていた。 「じゃあ、あのお墓の??」 『その息子です。』 亀梨がそう答えると、店の人は安心した。 「良かった。来てくれたんだ。」 そう言って店の人は奥に入っていった。 それからは昼食を食べ進めて、美味しく食べた。 そして、俺は決意を決めて口を開いた。 『なんで、亀梨がここでバイトみたいなことしてるわけ??』 『その話は、寮に帰ってからじゃダメか??』 『..何でだよ。』 『疲れたから。』 亀梨がそう言うと、聖の顔色が変わった。 『かめ。』 『ちょっと、トイレ行ってくるわ。』 そう言って立ち上がり、トイレに向かう亀梨の姿を、聖はひたすら目で追っていた。 それから10分ぐらいして、亀梨は戻ってきて、俺は亀梨を見た。 確かに亀梨の顔色は良くなくて、俺は立ち上がった。 『続きは寮に帰ってから聞くわ。』 そう言って俺は歩き出した。 それからは、行きと同様にバスに乗り、寮まで帰った。
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