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- A 冬休みは夏休みよりも早く過ぎて、あっという間だった。 学校が始まって、学年最後のテストが終わると、恒例の球技大会が行われる。 競技を決めて各自、昼休みから練習している。 俺とぴぃはバスケの練習をチームでやり続けた。 練習が終わり、ふとチームの奴が口を開いた。 「亀梨たちは、球技大会出ないらしいぜ。」 「ってか、亀梨は当日来ないらしいしな。」 その言葉が俺に自然と聞こえてきた。 俺は出来るだけ何も考えずに、ぴぃと共に教室に戻った。 授業は相変わらずつまらなくて、俺は適当に聞いていた。 学校の帰り道、俺らは亀梨たちと偶然、出会った。 『...。』 亀梨は一瞬こちらを見たが、すぐに目を反らして、歩き出した。 それを見て、聖も中丸も上田もその後を追っていった。 『行くぞ、仁。』 ぴぃにそう言われて俺は、歩き出した。 それから俺らは寮に帰って、すぐに着替えて食堂に向かった。 俺らは席について、食事をすると目の前の席が埋まった。 『...聖。』 そこに居たのは、亀梨以外のメンバーだった。 聖たちは特に何も言わずに食事をして、片付けていった。 俺もすぐに食べ終わり、一人で部屋に戻った。
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