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あれから数週間が経ち、いよいよ球技大会が行われた。
俺らのクラスは、それなりの成績で、バスケ以外が終了した時点で、二位になっていた。
クラスの奴らが噂していたように、聖たちは学校には居たが、競技に参加してはいなかった。
そして、亀梨の姿も噂どおり、なかった。
『仁、行くぞ。』
ぴぃにそう言われて、俺は後を追った。
俺らのチームは中学の時に、バスケをやってた奴らばっかりで、他のクラスの奴らを次々と突破した。
決勝では、亮チャンたちのクラスとあたって、俺らはより一層、チームワークを発揮させた。
全てが終わって、俺らのクラスは優勝して、球技大会は幕を閉じた。
先生の長い話を黙って聞いて、終わった途端、俺とぴぃは亮チャンと合流して、共に学校を出た。
校門には制服を着た、ゆいがこちらを見て立っていた。
俺は一歩ずつ、ゆいに近づいた。
ゆいの前に着いて、俺は黙って見つめた。
『俺らは先に帰ってるよ。』
ぴぃがそう言って歩き出そうした時、ゆいが腕を掴んだ。
『山下くんにも錦戸くんにも聞いてほしいです。』
そう言ってゆいは、俺らの腕を掴んで歩き出した。
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