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部屋に入って着替えを済ませて、すぐに食堂に向かった。
俺はぴぃの姿を探し、食事を持ってぴぃの隣に座った。
俺は特に何も言わずに、食事をした。
その内、亮チャンもやって来て、俺は立ち上がった。
そのまま、何も言わずに片付けて、部屋に戻った。
俺は部屋に入ると同時にベッドに寝転がった。
『...仁。』
そう呼ばれて起き上がると、かずが覗き込んでいた。
『かず。』
そう言うとかずは、俺の隣に座ってきた。
そして、俺の手を握った。
『山下とは、元々仲良くなかったんだ。』
『...。』
『俺は嫌いなんて思ったこと、一度もない。』
『かず。』
俺がそう言うと、かずはニコッと笑った。
『仁はいつも通りでいい。』
そう言われて俺は心が温かくなった。
『かず。』
『大丈夫。仁を傷つけたことは、変わらない事実だから。山下のことは、俺が話をするから。』
『...。』
『お互い、仁の親友だから。』
かずがそう言って笑うから、俺もつられるように笑った。
『ありがとう、かず。』
そう言うとかずは俺の髪を撫でた。
『どういたしまして。』
そう言って笑った。
それからお互いにやることをやって、眠りについた。
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