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―コンコン
「旦那さま。橘でございます。
松浦友香さまをお連れさせて頂きました。」
橘さんがそう言って、扉を開けた。
すると、そこには…
『いらっしゃい、友香ちゃん。』
「えっ…?」
―思考停止の私。
「えぇぇぇーーーーー!!!!!!」
再び、頭が回りだした時、私は絶叫していた。
だって、だってだって!
「§¶$ζ%σΦ!!……おじさん!!!!??」
私は…知ってる!
このおじさん、パパのお友達だから!!
「やぁ、友香ちゃん。
久しぶりだね?また綺麗になって。」
「おっ、おおお、おじさん!
おじさん、西園寺グループの社長さんだったの!!?」
「あはは、そうだよ。」
昔と何も変わらないおじさん…
やさしい笑顔に、緊張が解けて涙が出そうになる。
「おじさんが、私を買ってくれたの…?」
「買った!?買うって、友香ちゃんを!?」
「違うの?」
「あはは!
違うよ。あれは、結納金!!」
「ゆいのーきん……
って、結納金!!??」
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