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どうして彼の気が変わったのか、私は何も気付いていなかった。
彼の閉ざされていた心の扉が少しずつ、開きかけていたことに…
お屋敷の中を色々と見せてもらって、レストランよりも広い厨房なんか
本当にびっくりしちゃった!!
シェフの方にご挨拶して、アレルギーとか好き嫌いを聞いてもらった。
ま、嫌いなものなんて何もないんだけどね♪
「うわー!
噴水がある!本当にお城みたい!」
「ばーか、はしゃぎすぎだっつーの。」
「ね、行ってみてもいい?」
「クスッ、好きにしろよ。」
「やったー!」
私は噴水の淵に腰掛けて、水面を見つめていた。
「綺麗……
なんか、おとぎばなしの世界みたい。」
「なぁ?お前、彼氏とかいなかったのかよ。」
「うん、いなーい。」
「告白されたりしねーの?」
「それはっ……///」
「へー、あるんだ。」
「そっ、そりゃ!
何度かはね…あるわよ…」
「何度かって、やっぱモテんの?」
「何それ、クスッ
あなたが言うと、全部イヤミに聞こえるー」
「あんた、笑った方が可愛いよ。」
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