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「友香を渡せば…
会社を存続出来る様に借金を肩代わりしてくれると
言ってくれてる人がいるんだ。」
これだ…！
これが理由だったんだ！
この瞬間、全ての疑問が一気に解決した。
最近、ママもパパも元気なかったのは
会社の経営がうまくいってなかったからだ。
そして、この話をもらったからパパは電話でああやって言ってたんだ…
でも……怖い。
だって、家族と離れ離れに暮らさなきゃいけなくなるだけじゃない。
きっと私は、知らない男に……
これまで、何不自由なく生活して来られた。
それは、間違いなくパパが一生懸命働いてくれたお陰。
そのパパの会社が倒産だなんて…
救える方法が、私しかいないなんて……!!
「ごめん、パパ。
…ちょっと、考えてもいい？」
「友香……無理をすることはない。
家族３人でいれば、いつかきっと…！」
「ちょっと、考える時間が欲しいの。」
「…明日の朝、秘書の方がくるらしいんだ。」
「大丈夫。
明日までに…考える。」
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