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「家族バラバラになったとしても
いつか、きっと、また…!!」
泣いてる…
パパもママも…こんなに泣いてる……
こんな話し声を聞いてしまって、私は黙って自分の部屋に戻った。
「私…どうしたら……」
―翌朝
「あー、本当に全然…眠れなかった…
学校がまだ夏休みだったことだけが救いね。」
ゆっくり身体を起こし、リビングに降りていった。
「友香、おはよう。」
ママが笑ってそう言う。
私には分かる。無理に笑顔を作ってるってことくらい…
「おはよう、友香。」
パパもどこかふっきれた様な表情で迎えてくれた。
「うん……」
私は、どう答えていいのか分からず、そう答えるのが精一杯だった。
悩んでる私に気付いたのか、パパが私に微笑んで言った。
「友香。昨日は変な話しをして悪かった。
もう、大丈夫から…だからっ……」
「行く。」
そんなパパの言葉を遮って私は笑顔で答えた。
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