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「うわ…一気にパンクっぽい」
「でしょ?」
「やっぱり開ける!!」
「痛いよ?」
「…やって」
やっぱりアタシはヘタレだ。
自分でやる勇気はない。
「はは、いいよ。今度ピアッサー買ってきなよ」
「そうする」
1つ目標ができた。
1/2とかいう直径12ミリの穴を耳に開けるということ。
ロックらしくてカッコいい。
アタシはいつでもそのピアスの穴を見られるようにケンゾーにそのピアスをつけ
ていて欲しいと頼んだ。
「もう年だし…」
と拒否していたケンゾーだったが、その耳だけという条件でつけていてもらう事
にした。
そのピアスを見ていたら少しくらいの痛みになら耐えられそうな気がしたんだ。
だが、その痛みはアタシの想像を遥かに越えるものとなった。
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