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此処は地下の大空洞…
陰湿な雰囲気を醸し出すこの場所に、二人の男は居た。
一人は赤いコートを身に纏った白髪のオッドアイの男。
その表情は畏怖と焦燥、苦痛が入り交じった複雑で曖昧なものである。
そして、もう一人は白い面をつけた謎の男。
全身が白を基調としたその出で立ち、気配は見る者に畏怖を感じさせる程だ。
その白い面の中の表情は読み取れない。
「どうした?ラグナ=ザ=ブラッドエッジ!」
白い面の男が赤いコートの男に刃を向けながら言い放つ。
赤いコートの男---ラグナは息を切らしながら大剣を構えた。
その次の瞬間だった。
「「!?」」
突如、白い面の男の身体が透け始めたのだ。
白い面の男はすぐにこの状態、そして誰がしているのかを見抜いた。
「チィッ!!クッ、事象干渉か!邪魔をするな、化け猫め!!」
白い面の男がこう叫ぶと、その姿は跡形も無く、無くなっていた。
「な……消えた……?レイチェル?じゃねーよな……。なにもんだったんだ一体……。」
ラグナは何があったのか理解出来ず、ただ一人陰湿な地下大空洞に残されていたのだった…
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