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「え、なんですか?」
まだ慣れない臭いのする、引っ越して一月の自室。
私は手に持った携帯電話をしっかりと持ち直した。
「だからさ、まなちゃん、デビュー作決まったよ!」
マネージャーの高間さんの声が脳内で繰り返される。
え、やっぱり聞き間違いじゃないよね?
デビュー決まったって言ったんだよね!?
「本当ですか!」
「ホント、ホント!とりあえず今から事務所これる?詳しく話すからさ」
高間さんが天使に思えます。
私は二つ返事で了解し、携帯を切った。
嬉しすぎる。
まさかこんなに早くデビュー決まっちゃうなんて!
高鳴る気持ちを抑え、パジャマを脱ぎ捨てる。
(言っておくが今は昼である。)
べ、別に、着替えてなかっただけで、起きてたんだからねッ////
脳内で一人ツンデレをやったら恥ずかしくなりました。
お母さん、お父さん、私は今日も元気です。
そうこうしてるうちに着替えも終えて、私は意気揚々と我が愛するシグマの事務所へ向かうのでした。
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