1人が本棚に入れています
本棚に追加
エアリアは夜中にいつものように起きた。
「またあの夢…」
一人そう呟いた。
ふいに立ち上がり、ベッドから降りたとき…
ふらついた。
バタッ
痛かった。
一人っていうのもあるが、広い部屋に響いた音が悲しかった。
「もう…あたしってば何しているのよ。」
そう云いながら手探りで机を探した。
すると、やっと見つけて立ち上がろうとするエアリアの手に、誰かが手を重ねてきた。
(誰…?)
「お前、目が見えぬのだな。可愛そうにのう。」
エアリアは男だということはわかった。
でも、気付くわけがないだろう。彼が自分の運命を左右することになろうとは……………。
最初のコメントを投稿しよう!