2528人が本棚に入れています
本棚に追加
/112ページ
雅と絡み始めてまだ10日くらいだったが、私は早く会いたかった。
彼と約束をした日はまだ1ヶ月以上も先だったが私は待ちきれない。
私が入ってるコミュニティーに乳癌を患った方々の集まりがあるのだが、近くに住む人達で今度の土曜日にオフ会をしようという話が持ち上がった!
私はその事をさり気なく雅に話したが、
『楽しんできてくださいね!』と普通の言葉が返ってきた。
私は雅を誘ったが、コミュニティーと関係ない人間が混じるのは面白くなくなるだろうし、女子会ならなおのこと男はいない方が盛り上がるでしょう?と。
それでも私は食い下がったが、
『初めて会うときは2人で会いたいので』という雅の言葉にそれ以上は誘えなかった。
女子会は3人でやったが、少人数だったので返って盛り上がった!
そしてそろそろお開きにしようというところで、私以外の2人は彼氏が迎えに来るという!?
私はまたブルーになった…
私は迎えに来てくれる彼氏なんていない…旦那に電話して迎えにきてもらうのも嫌だった。
私はもう一度雅にメールした。
雅は『もうお酒飲んでるからそちらまでは行けません。ゴメンナサイ!』と返してきた。
雅には彼女もいるのだ…いきなり呼んで迎えに来てくれるはずもないか(泣)
最後の頼みの雅にも見捨てられた感じがした。
『見た目にキツい』
『風俗孃』
『終わった女』
『雅には彼女がいる』
アルコールの効果もありこんな単語が私の頭の中をグルグルと周り私の心を負の感情が覆い尽くしていった。
私の女としてのプライドがガラガラと音を立てて崩れ落ちていく…
私はダメ元でネルフに『今から会えませんか?』
とメールをした。
『会いましょう。どちらまで行けばいいでしょうか?』
思わぬ返事がきて私は驚いた!
負の感情を持つ者同士波長があったのかもしれない。
私は直メと直番を教えてネルフと話した。
30分ほどでネルフとおぼしき人物を乗せた車がやってきた。
私はアルコールと自尊心の痛みでこの時すでに冷静さを欠いていた。
私はネルフに抱かれた…
半ば誰でもよかったのかもしれない。
私を女として見てくれる人間が欲しかった!
官能を抑えられなかった!
一夜明けて私は後悔した!
ぼんやりとその時の記憶が蘇ってくる。
間違いなく私はネルフに抱かれた…
後悔と自責の念が私を包む…
最初のコメントを投稿しよう!