新ちゃん

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『智子さんを俺の行き着けの店に連れて行きたいんだ!』 彼の強引な誘いを断ることが出来ず、その店に私は行くことになった。 ●『いらっしゃいませ―!』 ▲『ママ、お久しぶり!』 ●『あら!新ちゃん!』 ▲『今日は彼女連れてきたよ!』 ●『いらっしゃいませ!可愛い彼女さんね。』 ▽『いやいや、そんなことないですよっ!』 つーか彼女じゃないしっっ(汗) ◆『新ちゃんお久しぶり~ナニナニ~彼女できたの~キレイな人ね~』 ▲『だろ!超キレイで可愛い俺の自慢の彼女(笑)』 ▽『いやいや、ホントにそんなことないですよって言うか彼女じゃないしっ!』 ◆『新ちゃんの彼女って例の綾波レイに似てない?』 ▲『やっぱりそう思う?』 ◆『うん!超似てる!』 彼と店の女の子は何だかよくわからない会話をして盛り上がっている― よくよく話を聞いてみると彼の好きなヱヴァンゲリヲンというアニメのヒロインに似ていると言うことらしい。 セル画とやらを見せてもらったが似てるのは私の髪型(ウィッグ)だけだし(オイオイ汗) ▲『俺も智子を見た時、綾波そっくりだったから一目惚れだったんだよな(笑顔)』 ▲『まさしくデラヤバスっ!って感じだったよ』 いやいやお前がデラヤバスだよ!つーかいつの間にか呼び捨てかよっ!と思わずツッコミを入れたくなったが、話について行きたくなかった(萎) さらに彼はテンションが上がり、店の女の子が、 ◆『新ちゃん!アレやってよアレ!』 ▲『アレいっとく?!』 何だ何だ?!何が始まるんだ?! 店の女の子はカラオケをいじってマイクを持って歌い出した! ◆『ざ~んこくな天使のテ~ゼ 少年よ神話になれ~チャチャッチャチャッチャチャッ!』 彼が勢いよく立ち上がっていきなり踊り出したっ! も、もしや、これがオタ芸と言うヤツかっ(コワッ) まさか、こんな最前列のアリーナ席で観ることになろうとは(さむッ) 私たち以外にもお客さんはいるのだっ! お客さんは面白がって掛け声や拍手を送って彼を煽る! 『やめてくれ~!』私は心の中で叫んだ! 晒し者にされた気分だ! 素っ裸でこの店で飲んでる方がまだマシかもしれん(焦り) しかも彼は時折私の方をチラチラと見て『ドヤガオ』を見せるではないか(勘弁して欲しい(泣)) 生き地獄を味わわされた(轟泣しそうだ)
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