648人が本棚に入れています
本棚に追加
月日は経って…
小学校6年生になった。
あの頃から、ほとんど誰とも会話を交わさへんまま。
学校でも、気味悪がられた。
誰とも話さへんくて…
いつも一人でおったから。
「アーセナル君、また一人でおるよ。」
「しかもあの目、なんか怖いんやけど……。」
ヒソヒソと話す声。
聞こえてへんと思っとるんか…。
丸聞こえやで……。
別に好きでこんな目になったわけやないし……。
……他人なんかどうでもええけど…。
ある日。
いつも通り教室の自分の席に一人でおった時。
「アーセナル君!」
………誰や…
頬杖をつきながら、ゆっくり声のした方に顔を向ける。
そこには、男の子がおった。
顔を見た後、また俺は顔を伏せた。
最初のコメントを投稿しよう!