孤独

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極寒の中、俺は泣いた。 ずっと、ずっと…… 「なんや…?…うわ!赤ん坊!?こんな寒い中!?と、とりあえず、中に入れんと!!」 オッサンは、ダンボールごと抱え、施設内に入った。 オッサンは、俺を温かいお湯に入れてくれた。 「可哀相になぁ…こんな中…。しかも、君生後数ヶ月やろ?きっと名前はあるんやろうけど…。ん?ダンボールん中に紙が……。『この子の名前はアーセナルです。』……。」 「あぅ?」 オッサンは優しい目で俺を見つめとった。 「アーセナル…か。可愛いな」 オカンに捨てられた。 今考えても、寂しくて虚しくて……。  
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