孤独

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4年後。 俺はその頃4歳やった。 まだ俺の心は汚れてなかった。毎日毎日、オカンは迎えに来る。絶対来る!と信じとった。 周りの子達はごく稀に親が迎えに来る。 その姿を、毎回見取った。 『僕のオカンは必ず迎え来る!絶対来るもん。』 何を根拠にそんなん思ったんか。 わからへんけど、そう信じとった。 やけど、オカンは現れへんかった。 その頃からか……。 俺の心は黒くなってったんや。遊び道具はプラスチック製の刀…。 『オカンは僕を捨てたんや…』 そんな思いからか、俺は誰も信じられへんくなった。 1番大好きな、オカンに捨てられた事により、心を閉ざしてしまったんや……。  
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