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「椿さん、ここで飼うことはできませんよ」
バジルは穏やかな声で、椿に言いました。
「で、でも」
椿は言葉を詰まらせました。
しかしバジルは何も言いません。
椿とバジルの間に重い空気が流れました。
「わっ、私が面倒を見ます!」
沈黙に耐えかねて先にそれを破ったのは、椿でした。
「それならいいですよ。京さんも手伝ってあげてくださいね」
まるで椿がそう言うのを待っていたかのようなバジルの言葉です。
なにはともあれ、椿と京は小鳥の世話をすることになりました。
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