日常

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 とはいえどうしていいのか検討もつかず、途方にくれていた椿と京に後ろから声がかけられました。 「これなら食べる」  誰かと思えば、いつも無口な夕顔日暮です。 「夕顔さん、ありがとう。ちなみにこれは?」  椿が指差したのは、日暮が差し出した袋に入る白い棒の塊。 「ソーメン」  日暮はぶっきら棒に言いました。 「ソーメン?」  椿はソーメンが解らず、考え込んでしまいました。 「ソーメンは日本の夏によく食べられている麺類の一つ。夕顔さん、教えてあげましょうよ」  京はやんわり日暮に言いました。
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