2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめんなさい」
日暮より先に謝罪の言葉を口にしたのは、何と椿でした。
「私が知らないばっかりに、夕顔さん、本当にごめんなさい」
「いっいや、言わなかった俺も悪い」
日暮は頭を下げました。
「夕顔さん見て見て。小鳥がソーメン食べてるよ」
京がいつの間にか小鳥の前に陣取り、ソーメンをあげています。
椿と日暮は京の方を同時に見て、同時にお互いの顔を見合わせ、同時にため息をつきました。
「おい、可愛いな!」
京は必死に話しかけています。
「オウムや九官鳥じゃないんだから」
椿の呟きも、京には聞こえていません。
最初のコメントを投稿しよう!