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ここは英雄!学園。
校門の前に、人だかり。
何事かと思い、その人の波の中心を見てみると、困り果てた顔の青年と、営業用スマイルを振り撒いている青年。
「もうよせ、ライブラ。
さっきから、一歩も進めない」
「まぁ、そう言うな、レオ。
紳士なら紳士らしく、女性の相手をする」
「それが良いんじゃないのか?」と片目をつぶってみせるライブラ。
前に進みたくても進めない原因は、ライブラが女子生徒一人ひとりに愛想をふるまいているから。
その度に、レオニールも足止めをくらい、溜め息をつく始末。
「俺はこんな所で立ち止まっている場合ではないのに………」
ブツブツと文句を言っているレオニール。
そんなレオニールを見て、ライブラは「相変わらずだな」と笑う。
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