ワカビロ短編のようです

力無き子どものようです

( <●><●>)｢ビロード｣

( ＞＜)｢あ、ワカッテマスくん｣

あれから
私は学校から帰ると
ビロードと一緒にいるようになりました

( <●><●>)｢おいで、ビロード｣

( ＞＜)｢はい｣

アパートと家の隙間に
新聞紙を敷いて

私の持ってきた毛布に、二人で包まります

( <●><●>)｢今日は、ご飯はもらえましたか？｣

(( ＞＜))ﾌﾙﾌﾙ

( <●><●>)｢じゃあ、これ｣

( ＞＜)｢……ありがとなんです｣

母さんの目を盗んで
こっそり持ってきた私のおやつを
ビロードに渡します

( <●><●>)｢今日は一段と寒いですね｣

( ＞＜)｢一人の時よりは…
だいぶあったかいんです｣

ビロードは私の方に顔を向けて
微笑んでみせました

( <●><●>)｢あれ……｣

その時
私からは見えなかった
反対側の額の傷が見えました

( <●><●>)｢これ……｣

(;＞＜)そ

ビロードの前髪をそっとかき上げると

そこには
今までにはなかった傷がありました