四人の主人公

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よって彼らのもともとの身体は特例により神界の住人となり、人間界には存在しない そこで人間界での彼らは『傀儡』という代用の身体で生活している 『四神』としての活動時は傀儡が彼らの代わりに物事をこなしてくれ、その記憶は彼らの精神が人間界に帰還した際に本人に引き継がれる ところで神界にはそう簡単に出入りができない 神々の許可なしには入ることができないのだ もし勝手に入ろうものなら身体は蒸発し、魂のみの状態になってしまう また、神界から自力で出ることはできないのでその人は人間界での存在がなくなってしまう これが俗に言う【神隠し】である 話がそれてしまったが、四人はどうやって神の化身となる身体へ移動するのか? 答えは簡単である 『○○、参る』と唱えれば神界へ彼らの精神を身体に跳ばすことができる ○○にはそれぞれの四神時の名前が入る 基本的に口に出さずに頭で思い浮かべてもすぐに跳ぶことができる そして神界から“門”を使って人間界に赴き、任務に当たる “門”とは神界と人間界を行き来するための通路の様なものだ “門”は人間には見えないので瞬間移動している、または姿を眩ましている様に見える これらが彼らの日常の一部と化している 次章からは彼らのこの生活が始まった日を綴ることとする
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