無題

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やがて、ゆっくりと瞳が開かれた。 呼吸はどうやら落ち着いたようだ。チアキは欠伸を噛み締めながら、目を擦る。 そして、暫く放心。これもまた俺の日常の一コマだ。なぜかこいつの仕草だけは見飽きる事がない。 不思議なもんだ。けど、だからこそ、こいつに惚れたのかもしれない。とこの頃よく考える。 と、そこでチアキは活動を開始。 隣に俺を見つけ、すぐさま跳びかかった。 俺の首に引っ付くと耳元で囁いた。   「ハルキ~、えっちぃことしようぜぇ~」 開口一番これだ。こいつの思考ルーチンはどうなっているのか、一度見てみたいもんだ。 だからといって、俺に拒む理由なんかない。当たり前のように了承した。 俺が肯定の意を示すと、チアキはその体勢のまま俺の耳に噛み付いた。 強くもなく、弱くもない。そんな絶妙な力加減で噛んでは放し、噛んでは放しを繰り返す。 別に俺は耳が性感帯なわけではない。単にこいつが耳フェチなのだ。 それにも飽きたのか、顔を正面に持ってくる。 起き抜きの潤んだ瞳を俺に向ける。それがなにを求めているか、俺は瞬時に理解した。 ゆっくり、緩慢な動きで唇で唇に触れた。柔らかく、そして温かい。 ただ触れるだけのキス。俺達はそれをし続けた。 俺は手をチアキの下半身から這うよう伝わせ、汗ばんだシャツの隙間に滑り込ませた。 そのまま脇腹を撫でる。それだけでチアキの口から吐息が漏れた。 漏れた吐息を唇で塞ぎ、開いた口に舌を潜り込ませた。   「ぅん・・・、んは・・・、んん」 口内を舌で犯すごとに、チアキは感じていった。 そして、もっと快楽を求めるように首に回した腕の力を強めた。 俺はディープキスを続けながら、シャツに潜り込ませた手を繰る。 脇から背中に這わせ、一周させるように乳頭を刺激した。   「あっ・・・、んぁ」 僅かにチアキの体がビクッと反応する。 その反応を見た俺はいつものように、つまんだり、引っ張ったり、弾いたりを繰り返す。 みるみるうちに乳頭は固くなっていった。それを確認すると、俺はシャツをたくし上げた。 抱きついたチアキを横にして唇を口から離し、首を、腕を、腹を、臍を、その肢体を舐め回す。
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