第一章 始まり

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「フ~…やっと終わった。」 「今日も怒られてるな。」 一緒に入社した同期の村田が話しかけてきた。 「別に気にしてないよ。もぅ、慣れちった。」 「まったく、お前は。」 村田は、俺と同期だけど会社のランクでは村田が上だ。俺は、最低ランク。クビも覚悟したほうがいいかもしれない…。 時間は、10時。会社がやっと終わり、今日も終電で帰る。二駅すぎた駅に降りればいいけど毎日寝過ごし一駅過ぎる。それが日課になってしまっている。駅員にも顔を覚えられてしまった。 ようやく家に帰り時計を見ると12時。帰ってやることもなくすぐ布団に行き寝る。 朝起きると8時、今日もまた遅刻。これで何度目だろ。もぅ、急いで会社に行くこともせず逆に堂々と会社に向かっていく自分に笑ってしまう。 会社につくと 「中居~また遅刻か~。」 また、今日も上司のどなり声がオフィス中に広がる。
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