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宴のあと、彼女は二人きりの空間で…
どんどん惹かれていきました。
そして…
「尚香殿、私と共に蜀に来てくれるか?」
劉備のその問いに、孫尚香は迷いなく答えました。
「勿論よ。私は玄徳様の下に嫁いだんですから」
「ならば今すぐ、私と共に参ろう」
「今から?」
劉備は直感で自分の命が狙われていることを知っていました。
同盟国とはいえ、所詮は敵。
いつ自分の命が狙われてもおかしくないからです。
「尚香殿…」
「分かったわ。すぐに行きましょう」
しかし孫尚香にはそれに気づくことなく返事を返しました。
自分にとっては夫となった劉備。
そして愛してしまった者だからこそ、彼女は迷いなく答えられました。
私が玄徳様を守らなきゃ…
その思いを胸に、彼女は劉備と共に蜀へ向かいだしました。
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